【随時更新】Tychoにハマった人向け。IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)ディスクガイド

まず、「Tycho」とは、奇跡であり、アンビエント・エレクトロがたどり着いた奇蹟である。

百聞は一見にしかず。まず曲を聞いてほしい
まずは1st、「Dive」というアルバムを聴いていただきたい


どうだろうか。全曲がアップテンポで、4つ打ちのリズムがあり、どこかシューゲイザーっぽく、ポジティヴな上向きさを持った音の選択に裏付けられたアンビエントの塊である。

とにかく、この手の音を出すアーティストは他には珍しいのだ。
彼の後身フォロワーも居るわけではない。彼にしか出せない音作りだ。

Tychoヘッズたちは彼の新しいアルバムを待ち続け、その音を待ちわびている。
今年の2月末に出た新譜は、彼のヘッズを熱狂させた。

だが、それだけでは足りない。Tychoっぽくなくとも、もっとヨサゲなアーティストはこの世にいないのだろうか?そう思うヘッズも多いはずだ。

しかし、IDMというジャンルをDIGっても、「違う、合わない、これじゃない」という感覚が我々を苛む。
IDMを多く占める音作り、それはエイフェックス・ツインやモグワイような静かすぎる音だ。それは、Tychoとは決定的に違うのだ。

2020年現在、決定的にTychoに類するアーティストは居ない。だが、近いフィーリングを持った存在。それらを紹介していきたい。
ただ、ボーカル付きになると現代シューゲイザーを挙げざるを得なくなったり、マスロックや他のジャンルにまで伝染する。
あくまでインストIDMの範疇で紹介しよう。

レコメンドは得意じゃないので、文章より君の耳で確かめてほしい。


1. μ-Ziq

まぁ、Tychoに影響を与えたのは彼だろう。
アップテンポで、独特のRhythmがあり、独特の音の選択をする。
ものすごく近いフィーリングを彼に抱くはずだ。
ただ、走り気味のドラムがスタタタタッと鳴るのがTychoっぽくはない。
だが、ジワーンという音が、Tychoっぽさを掻き立てられるのも事実である。

2. ウルリッヒ・シュナウス

アップテンポなIDMの名家にして代表格。
彼の音はμ-Ziqと同じく、静かではないアンビエントを鳴らす。
だが、リラックスを誘う音としてしては、彼もまた、類する者のいない孤高のアーティストである。
とは言ったものの、後身のフォロワーも居る。紹介しよう。

3.Manual

徐々に登っていく、独自のジワーン感が、前挙のウルリッヒ・シュナウス氏を想起させる。
そのはず、彼は別名義でウルリッヒ氏とコラボしたアルバムを出している。
Tychoとそれてしまうが、ウルリッヒや彼に共感するTycho者は、両者に共鳴を抱くはずだ。間違いないだろう?

4.横山克

邦楽で、μ-Zipのようなクラシックでもないので、アルバムの2曲だけプレビュー感覚で載せておく、これに気に入ったら駅前ツタヤさんでもAmazonでも猛ダッシュして、「四月は君の嘘」のサントラを買ってほしい。
この横山克氏のサントラ、音のパーティクルが、他のミュージシャンとは違う。
テレレレ、テレレレと登っていくBGMが、類を見ないオリジナリティで、リラックスをいざなう。アニメ「恋と嘘。」のサントラも素晴らしいが、これはブルーレイボックスというお高いものの特典なので、俺はまだ聴けていない。サントラ目当てにでも買いたい。恋と嘘の本編は、よく知らない。しかし、「四月は君の嘘」は大名作なので、サントラの流れるアニメ本編もチェックしておくように。

5.ススム・ヨコタ

これもμ-ziqのようなクラシック。
音のジワーン感と徐々に登っていく感覚と、修飾された音のパーティクルが、Tychoに影響を与えていると思っている。

6.Four tet

2017年、僕が衝撃を受けたIDMの才能だ。
このアンビエント感も、Tychoが2010年代初頭出現した時のあの類を見ない感覚に似る。
音作りはTychoと違えど、近いアトモスフィアを彼に感じるだろう。

7.Koji Nakamura

我らがナカコー、満を持して登場である。
スーパーカー解散後、特にこの記事に合っていると思うのが、「エウレカセブンAO」のサントラだ。
君嘘の横山先生ほど統一感もなく、ギターロックで鳴らされるこのサントラだが、二曲目のようなアンビエンティックで心盛り上がるような曲も多い。
例によって、駅前ツタヤさんでもAmazonでも走れ!
また、他のアルバムを挙げるなら、「潤一」サウンドトラックも中々にアンビエンツ

ちなみに、ナカコー名義になってから、やはりこのアルバム、MasterPeaceにはリリース時に、そのIDMアップテンポアンビエントさに感嘆したものだ。
しかし、ここはインストを紹介する記事なので、あまり深入りしない。そこの部分になると、現代ドリームポップ・シューゲイザーまで掘り下げることになってしまう

8.吉村宏

登っていくアンビエントの才能は、まだ日本にも居る。
エレクトロみの強い彼のIDMアルバムが、今年発表された。
今回、エレクトロっぽさに舵を切った彼の活動は、Tychoキッズに刺さるものもあるだろう。今後も注目だ。


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徐々にTychoっぽさから離れてる感じがしなくもないが、これらのアルバムはいかがだっただろうか。ディスクガイドと銘打つには恥ずかしくも定番ばかりになってしまったが、彼のアトモスフィアに近いものを知る限り述べた。
あくまでインストIDMのみを紹介したのだが、ドリームポップやマスロックの世界に足を踏み入れたら近いものも多く見つかると思う。
ドリームポップ系だとDIIVとか、Wild Nothingとか。
マスロック系だと、おなじみアメフトとか、TTNGとか。

参考になってくれたら幸いであるし、この記事は僕自身の覚書でもある。記しておこう。

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