投稿

9月, 2020の投稿を表示しています

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 一日寝て、少しは感情の昂りが収まったから書いておこう。フレッシュなうちに感想を書いておきたい。 Twitterではネタバレになっちゃうし、インテリっぽいハナにつく言葉を使っちゃうから、ブログで。 ネタバレは避けます。 といっても伊藤計劃氏のマジメな映画評みたいな筋道立った文章ではない。 ・映画技法として 僕みたいなヒネクレたオタク野郎には、一般的な深夜アニメはもう観るに耐えないんですよ。 意味不明に目のでかいキャラが、テンプレートな表情と芝居をして、より分かりやすく、まるでスマホの顔文字みたいな演技をする。宇崎ちゃんなんか乳よりもありえないほど大きな目と大げさな表情に違和感しかないわけで。乳以前にこんなリアクションする人間存在するかよ!みたいな。 イラスト描いてて、眼の描写に違和感を感じて、「眼だけ綺麗に描けりゃいいのか?コイツは何を見てそんな眼をしているんだ?」ってなって、露骨なバストアップの絵を描くのをやめた。 一連の、そういった「押し付け」がすごく気持ち悪くなってしまって、僕は深夜アニメを今ほとんど見てない。俺ガイルぐらいか。 音も説明ゼリフも演出もハナにつく。感情を無理矢理誘導するような映像、見てらんない。 そういうわけで(伊藤計劃構文)、僕は深夜アニメを辞めた(ヨルシカ)。 漫画も同様で、鬼滅の刃の「生殺与奪の剣!」バーン!で「ああ、こういうやつか」ってなったし、呪術廻戦とか彼女お借りしますみたいな人間らしさを感じない芝居をする漫画もきつい。しかしチェンソーマンだけは本当に上手い芝居を描いてるな~と思う。 でも、そういうのに値してても好きなものは好きというヒキョーなダブスタを持ってる人間です僕は(ぴえん)。 話がそれに逸れた。映画の話に戻そう。 開始早々、人間の機微に溢れた現代パートの話が展開される。 誇張のない、ちょっとした一挙手一投足の仕草。繊細な表情の動き、全く恣意的ではない音楽(確か流れてなかった気がする)。 これでガッチリ心掴まれました。 そんな、いたって映画的な映像運びが続いていく。クラウディアやベネディクトの男臭い芝居もいいね~。 そこで、病気の少年のもとにヴァイオレットちゃんが赴くシーン。 重い話になるけど、全く感動を恣意するようなものはない。ただ病死前の子が素直になれない、それだけの描写に心打たれる。 俺はこのシーンでいきなり大泣きして

【月末日記】2020/09/26

 第二校で脱稿した作品を某賞に応募。 ついに第一手に打って出る。 現在26歳、道は開けるか。 現在別の漫画のストックを2作品ほどラフから書き上げてる状態。 たとえやられたとしても何度でも立ち上がる。 担当編集、そう、担当編集さえついてくれれば・・・

【音楽】流転し続ける、だが一度たりとて迷走はしない。バンド「BBHF」。「Galileo Galilei」から「Warbear」、そして「Bird Bear Hare and Fish」「BBHF」になるまで。

イメージ
 バンド「BBHF」の新譜、「南下する青年」が発売された。 1stトラック、「流氷」 とても名盤だが、この一曲は特に刺さる。とても聡明な歌詞で、サビが始まってからのサウンドスケープの広さが実感できる。 BBHFは新たなチャレンジとして「南下する青年」というタイトルで新譜を作った。 それは、過去Galileo Galilei時代に上京に失敗して、メンバーを数人離脱させて、北海道に戻って新アルバムを作った時の出来事からの、東京の音楽シーンへの再チャレンジだと僕は思う。 このアルバムのジャケットには、“BBHF 1”と大きく書かれている。 彼らの前作EP発売時のツアーに僕は一回聴きに行ったんだが、「Bird Bear Hare and Fish」時代の曲すら一度も演らなかった。 この「流氷」の歌詞も新たなスタートを切るような歌詞だ。 「Galileo Galilei」時代の彼らの音楽性の変化は物凄いものだった。フレッシュなギターロックからシューゲイザーなど幅広く音像が変わり、メンバーの脱退と上京してから再び北海道に戻るということもし、外国人のサポートメンバーまで加え、2016年解散。 ここまでは邦ロックファンなら周知の事実だろう。 しかしそこからの彼らの動きが面白い。 解散後、Vo尾崎雄貴氏は「Warbear」というソロプロジェクトを立ち上げる。音楽性はさらに大きく変わった。アルバム発売後、ライブも多少やって、この名義の活動を1年沈黙する、が、1年後その名義でyoutubeに Bubble Gumという曲をアップする 。だがまだ新しいライブも新譜の情報も出てこない。 名曲。 雄貴氏は、「Warbear」での活動最中、元GGメンバー+GGサポートメンバーを加えた「Bird Bear Hare and Fish」を始動させる。 この名義は、アニメタイアップなどもし、アルバム「MOON BOOTS」を製作。 ツアーに行った時、彼はプリンスのように輝いた衣装をまとい、新たなる門出が始まったと僕は感じた(後方座席しか取れず僕の目が悪くて、実は輝いた衣装じゃなかったかもしれない。けど輝いて見えた)。 MOON BOOTSとは、Galileo Galilei時代に歌った「丈夫なブーツがないから」という歌詞にあてて新しいブーツを手に入れたとTwitter上で表明していた。 しかし、BBH

【音楽】「ハヌマーン」のすごさに驚嘆し、解散してしまった切なさを嘆く。

イメージ
2012年解散の邦楽ロックバンド、「ハヌマーン」 https://open.spotify.com/artist/6AlNLPdG0AuzAufamHvqIn 彼らのカルト的人気は、のちの時代にハヌマーンっぽいバンドが現れた時、「ハヌマーンの再来」とかyoutubeのコメント欄に書かれるほど。 僕は彼らの二枚目のアルバムの「RE DISTORTION」が大好きだ。 2010年代前半、彼らが解散してから彼らのことを知ってこのアルバムをレンタルしたけど、昔聴いたときより今聴くほうが、今の頭脳の方が歌詞の意味も理解できて、刺さる。 彼らはコロナ自粛の頃、廃盤になってたアルバムも含め全曲をサブスクに上げてくれるという素晴らしい対応をしてくれた。とても素晴らしい謀らいだと思う。 「RE DISTORTION」 1曲目では世界中の弱いやつらに向けて優しく歌い上げ、“今世界はどこにも居場所はない”と現実を突きつける。 そして作中の名曲、「ワンナイト・アルカホリック」だ。 この歌詞の凄さはものすごいと思う。 路面電車に乗って山を越えて遠くで酒を飲みに行く歌だが、その歌詞がさっぱり東京とは違う、関西の土着的場面を示している。 だって、東京には路面電車も山を越えて飲みに行くことなんてしないもんなぁ。 そこで遭遇する風景が、自分と重なるように暗喩してるのも深い。 ラストトラックの一曲前の「幸福のしっぽ」 語るのも野暮だ。歌詞の頭の良さと切なさが天才。 そしてラストトラック「リボルバー」 結局、「幸福のしっぽ」で悲観するよりは夢を果たそうと歌い上げる。 “常に愛を”のところがものすごくいいと思うんだ。 andymoriの「愛してやまない音楽を」並に合唱したくなる。 そして30分のアルバムは終わる。 どんなアルバムも、終わりが来てしまう。 それはとても儚い。 そして彼らのキャリアで4枚しかアルバムが出てないのも、寂しいものだ。 最後に、“テレキャスターに気をつけろ”と言う山田さんかっけえ

【ビール奢り記】編集に持ち込んだ。第二稿が始まる。が、燃え尽き症候群と医者に言われた。【応援してくださってる方々へ】

リアルタイムな報告をします。 横浜ありーなから脱出し、今日午前、速攻某出版社編集部に持ち込みを行った。 やはり、第二稿が必要な状況だ。 漫画自体は描き直さないが、結構修正するという感じ。 編集は文句言うのが仕事だが、俺はこの原稿に人生賭けてるし、この原稿より面白い起承転結を思い浮かべることは出来ない。絶対にこの漫画で賞を取りたい。 だから、俺は地獄の第二稿へと出陣する。しかし・・・・ 第一稿を終えて以来、ちょっとした修正を加えようとしても、 手が、動かないのだ。 精神は描こうと思っても、手が、動かないのだ。 軽い疲れかなと思い、3日放置してたけど治らない。 先週、一週間早朝から深夜まで頑張りすぎたことが原因かもしれない。 俺は必死に描こうとした。しかし、ヘナチョコな絵しか描けない。 その時俺は思った。これは燃え尽き症候群だなと。 午後、医者に駆けつけた。 案の定、燃え尽き症候群に似たようなことを言われた。 医者曰く「自分を追い込むな。漫画は一旦置いといて日常的なことをしたほうが良い。何なら沖縄にでもゴートゥーすれば?」だ。 俺は治るクスリはないんですか?と聞いたら、「精神科医は心理的なものまでは治せない」だ。 参った。俺は泣いた。26の大人がわんわん泣いた。 確かに1週間早朝からTwitterもせずに描いて、努力に努力を重ねたが、そのヤキが回ってきてしまったのかもしれない。 だけど「心理的なものまでは治せない」と言われた以上、これは自力でなんとかするしかない。 いや、なんとかしてみせるさ。だってこの原稿のアイデア・キャラに俺の人生全てがかかってるから。 そして、第一稿完成の時応援してくれていいねをくれた皆さん。 本当に感謝してます。 だけど、感謝に添えない燃え尽き症候群にかかってしまって、不甲斐なくて申し訳ありません。 俺は必ずやり遂げます。やり遂げて皆さんにビールを振る舞うのが俺の夢なんです。 絶対に燃え尽き症候群なんか撃破します。 その時また、応援のいいねをください。 絶対に期待に答えます。だって、人生がかかった まんが道なんですから。 もし、「どぽぽお前実は漫画描いてないんじゃねえのか」みたいな疑いがあったら、生原稿は出版社の規定で見せられないんですが、納得行くデータを提示します。 それ以外の方でも、エビデンスが欲しければ見せてあげます。 俺は絶対この漫画から